ヒカリ商事及び日本発条は労災の責任を取れ!!

 ナイジェリア人男性が派遣会社「ヒカリ商事(群馬県大泉町)」から「日本発条群馬工場(群馬県太田市)」に派遣され、自動車のシート製造のラインで従事中、落とした部品を拾い上げたときにコンベアに右肩を挟まれて受傷した。
 周囲の作業員に助けられ、日本発条から連絡を受けたヒカリ商事の担当者が付き添い、病院で受診したが、その際にヒカリ商事の担当者は本人には一切話させずに、医師に対してマイクロバスに乗る際にドアに挟まれたと虚偽の報告を行った。
 本人はその後、労災についての説明もないまま雇止めされ、さらに後遺症に悩まされている。
 ユニオンはヒカリ商事に対しては労災隠しと雇用責任を追及し、日本発条に対しては安全配慮義務違反を追及して団体交渉を開催したが、両社とも一切の責任を認めず、雇止めの手続きも問題はないとの主張を行い、交渉は決裂した。
 現在、群馬県労働委員会にあっせんを申請し、日程の調整中であるが、事故発生時にヒカリ商事がきちんと状況を医師に説明し、本人にも労災制度について説明していれば後遺症はもっと軽かったかもしれない。また、日本発条はこの事故後、コンベア付近の安全ガードを大きくするなどの対策を施しているが、当初から安全対策がきちんとされていれば、事故は起きなかったはずであり、両者の責任は重大であると考える。

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